お手頃ワインの筆頭チリワインに格付けは存在しているのでしょうか?
そんなチリワインの原産地呼称やラベル表示と格付けの考え方について迫ってみましょう。

チリワインに格付けはあるの?

チリには、フランスのAOCように明確な格付け制度がありません!
しかし、品種が単一か、それとも複数品種のブレンドか、オーク樽で熟成されているかどうか等は、総てとは言い難いですが、ある程度はラベルから判断できるということです。
(あんなに安くて美味しいチリワインですが、チリワイン法上では、記載してもしなくてもいいものもあるため、ということだそうですが、ざっくりした部分が大きいことにさらに驚きです・・・。)
それではその内容をみてみましょう。

チリワインの種類

チリのワイン法上では、大きく3種類に分けられています。

1. 原産地呼称ワイン(DO-Denominacion de Origen)

原産地を表示したもので、品種等が表示されたものです。
原産地呼称(D.O.)は農業保護庁農牧局(S.A.G)が管轄します。
原産地呼称ワインは原産地表示、ブドウ品種、収穫年などを表示しており、現在認定されているのはコキンボ、アコンカグア、セントラルバレー、サウスの4地域です。
(フランスのAOCは狭い原産地呼称(畑名等)の方が格上で高級といえますが、チリの場合は狭い原産地呼称は知名度が低いため、分かりやすくイメージがしやすい広い原産地呼称を選んでつけている場合の方がむしろ多いようです。)

2. 原産地呼称の無いワイン

ブドウ品種は指定されているが、産地はチリ国内で生産されたものであれば可で、ブドウ品種を混合して使ってもよい。従って原産地のラベル表示はありません。
原産地呼称のないワインは「ブドウ品種の指定がある国内産ワインである」ということになります。
ラベルに品種を表示する場合、混合した場合も国内品種が75%以上である必要があります。

3. テーブルワイン

食用のブドウで造られたものであれば何を使っても可で、品種・品質・収穫年のラベル表示は不要です。

チリワインの用語

ヴァラエタル

ヴァラエタルとは、一般的に「単一の葡萄品種で造られ、オーク樽での熟成をしていないワイン」を指します。
最もシンプルなベースのワインです。ラベルにはヴァラエタルとは記載されず、品種名だけが記載されています。

レゼルバ

レゼルバとは、一般的には「オーク樽の熟成を行っているワイン」のことです。
但し、白では樽熟成をしていないものがあり、特有かつ独自の風味特性を持つという意味で、レゼルバと表示されている場合もあります。
レゼルバは、単一品種だけで造る場合と、複数の品種を混ぜて造る場合とがあります。
前者の場合は、品種の特長を生かしたものになり、後者は、各ワイナリーがいろいろな品種をそれぞれ独自の割合でブレンドしたのもので、生産者の個性を反映しているものになります。
このレゼルバには、より上級ワインに格上げ名称(アルコール度が少し高め)があり、
「Reserva Especial」「Grin Reserva」の表記が使われています。
この「Reserva」という品質補足表示の文言自体は、ラベルには記載してもしなくてもどちらでもいいことになっています。

プレミアム

それぞれ各ワイナリーの最上位クラスのワインを「プレミアムワイン」と呼んでいます。
(ラベルにはこの記載は無いためラベルからは判断できません。)
そのワイン専用のブランド名が付けられるのが一般的なようです。
従って、そのブランドが最上位クラスのワインであるかどうかは、そのワイナリーの製品ラインナップから判断するしかなさそうですね。